リモートデスクトップの終了方法「切断」「サインアウト」の違いと、ショートカットキーについて
リモートデスクトップ接続を終了する方法して切断とサインアウトがあります。本記事ではこれらの違いと、リモートデスクトップ接続とローカルPCで使用するショートカットキーの違いについて解説します。
この記事の目次
切断とサインアウトの違い
リモートデスクトップ接続を終了するには、以下の2つの方法があります。
- リモートデスクトップのウィンドウを×で閉じる(切断)
- リモートデスクトップのWindowsアイコンからサインアウトする
×でリモートデスクトップのウィンドウを閉じると「切断」という扱いになり、稼働中のセッションは残された状態でリモートデスクトップを終了します。実行していたアプリケーションや処理はそのまま継続するため、例えば時間のかかる処理を実行した後一旦リモートデスクトップを切断し、しばらく後に接続し直すと完了した状態から作業を再開することができます。
サインアウトは稼働中のセッションが終了されて、開いていたアプリケーションやファイルをすべて終了した上でリモートデスクトップを終了します。そのため、サインアウトでの終了時には作業したファイルの保存などを忘れないようにしましょう。
作業中でセッションを残したい場合は切断で終了し、セッションを終了させても良い場合はサインアウトを使用するような使い分けとなります。
ショートカットキーによるサインアウト
サインアウトの方法として、ローカル環境のPCでは[Ctrl]+[Alt]+[Delete]のショートカットキーを使用することも可能です。
しかしリモートデスクトップに接続している状態で[Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーを実行しても、それはローカルPC側での動作となり、リモートデスクトップのサインアウトは行えません。
リモートデスクトップのサインアウトを実行するためのショートカットキーは、[Ctrl]+[Alt]+[End]キーとなります。
リモートデスクトップ接続中のショートカットキー
ショートカットキーに関して補足すると、リモートデスクトップ接続を行っている際にショートカットキーが思うように動作しないという状況になった事はないでしょうか。
例えば、[Alt]+「Tab」による現在開いているウィンドウを一覧表示してアクティブなウィンドウを切り替えていくショートカットキーを実行しても、リモートデスクトップではなくローカルPC側のウィンドウが切り替わる状況が発生すると思います。
これはリモートデスクトップ接続を行っているウィンドウが全画面表示でない場合、使用するショートカットキーが通常と異なるということに起因します。
今回例に挙げた [Alt]+「Tab」に関しては、リモートデスクトップ接続のウィンドウが全画面表示ではない場合、[Alt]+[PageUp]にて動作します。
リモートデスクトップ接続のウィンドウが全画面表示でない場合、使えるショートカットキーが通常と異なることがあります。全画面表示にすると、ローカルPCと同じ感覚で操作できるため便利です。
ただし、前章で紹介したリモートデスクトップのサインアウトについては、全画面表示にしても[Ctrl]+[Alt]+[Delete]でサインアウトすることはできず、[Ctrl]+[Alt]+[End]キーを使用する必要があります。
まとめ
リモートデスクトップ接続の操作には、切断とサインアウトの違い、ショートカットキーの使い方など、注意すべき点がいくつかあります。これらを正しく理解して使い分けることで、作業の効率や安全性が向上し、リモート作業でもスムーズに操作が可能になります。また、リモートデスクトップ特有のショートカットキーや操作方法を把握しておくことで、現場でのミスや不便を避けることができるでしょう。