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2023.10.30

MacでWindowsアプリを利用するには? 最適な方法を徹底比較

Macを使用しているものの「使いたいアプリがWindows OSにしか対応していなくて困った」という経験のあるMacユーザーは多いのではないでしょうか。特に業務系ソフトウェアの場合、Windowsでしか動かないものも多いです。本記事では、MacでWindows環境を利用する方法について紹介・比較しますので、ぜひ参考にしてみてください。

Mac上にWindows環境を用意する方法

まずは、Mac上にWindows環境を構築する方法です。使用しているMac上でWindowsアプリを動かすには大きく次の2つの方法があります。

Boot Campを利用する

Boot Campとは、Apple社が提供するMacにWindows OSをインストールするための標準機能です。Boot Campを利用することで、MacOSとWindows OSを切り替えて自然に動作させることができます。

メリット:

  • Boot Campは無料で使用できる。

デメリット:

  • Boot CampはIntelベースのMacのみに対応しており、現在主流のM1/M2 Macでは利用できない。
  • WindowsとMacを同時に使用することはできず、切り替える際にはPCを再起動する必要がある。

仮想化ソフトウェアを使用する

MacOS上で動く仮想化ソフトを使用して、Windows OSが動作する仮想環境を構築する方法です。
代表的な仮想化ソフトにはVirtualBoxやParallels Desktop for Macがあります。

メリット:

  • 再起動不要でMac上のアプリのようにWindowsを使用できる
  • M1/M2 Macにも対応している。

デメリット:

  • 仮想化ソフトのライセンス費用がかかる。
  • CPU、メモリ、ディスク容量などのコンピュータリソースを消費する。

Mac外にWindows環境を用意する方法

次に、使用するMacとは別の環境にWindows環境を構築して利用する方法です。大きく分けて次の4つの方法があります。

VDIを利用する

VDI(Virtual Desktop Infrastructure)とは、自社で専用サーバーを用意して仮想デスクトップ環境を構築し、ユーザーの手元の端末からアクセスする仕組みです。

メリット:

  • 処理やデータの保存はサーバー上で実行するため、手元のPCのコンピュータリソースは消費しない。
  • カスタマイズの自由度が高い。

デメリット:

  • 環境構築や利用開始後の運用には専門知識が必要で手間がかかり、初期費用も高額になる。
  • 小規模、個人で利用するには割に合わない。

DaaSを利用する

DaaS(Desktop as a Service)とは、クラウドサービス事業者が構築した仮想デスクトップ環境(VDI)をサービスとして利用できる形態です。

メリット:

  • 処理やデータの保存はサーバー上で実行するため、手元のPCのコンピュータリソースは消費しない。
  • VDIを自社で構築するよりも手間がかからず、必要な分だけ気軽に仮想デスクトップ環境を利用できる。

デメリット:

  • インターネットを通じて利用するため、遅延が発生することがある。
  • 仮想化環境のためパフォーマンスが安定しない場合がある。

VPSを利用する

VPS(Virtual Private Server)とは、1台の物理サーバー上に複数の仮想サーバーを構築し、それぞれのOSをユーザーごとに割り当てて提供するサービスです。基本的にDaaSと比較してもコストがより安く、手軽に利用できます。

メリット:

  • 処理やデータの保存はサーバー上で実行するため、手元のPCのコンピュータリソースは消費しない。
  • スペックを求めなければ低コストで手軽に利用できる。

デメリット:

  • 通常のクライアントOSではなくサーバーOSとなるため、使用したいアプリが利用できるか確認が必要。
  • サーバーOSを操作する知識が必要。

リモートPCサービスを利用する

at+linkが提供する「リモートPCサービス」は、データセンターに用意された物理PCのデスクトップ環境をリモートで利用できるサービスです。

メリット:

  • 処理やデータの保存はサーバー上で実行するため、手元のPCのコンピュータリソースは消費しない。
  • 物理PCを利用するため、仮想環境ではうまく動かないアプリも問題なく利用できる。
  • 物理PCならではの安定した高いパフォーマンス。
  • 自社ネットワークや社内システムとの連携も容易。

デメリット:

  • リソース変更などの柔軟性は低い。

MacでWindowsアプリを使用する方法の比較

ここまで紹介した方法のメリット・デメリットを一覧にまとめます。

 選択肢メリットデメリットWindows
ライセンス費用
Mac上Boot Camp・無料で利用できる
・自然に動作する
・M1/M2 Macには非対応
・MacとWindowsを同時に使用できない
・切り替えには再起動が必要
必要
Mac上に仮想環境を構築・再起動不要でWindowsをMac上のアプリのように使用できる
・M1/M2 Macにも対応
・コンピュータリソースを使用する
・仮想化ソフトによっては有償
・仮想環境では動作しないアプリもある
必要
Mac外VDI・手元のPCのリソースを消費しない
・カスタマイズの自由度が高い
・環境構築には専門知識と手間がかかる
・費用が高額
・仮想環境では動作しないアプリもある
必要
※接続する端末ごとにVDAライセンス(Virtual Desktop Access ライセンス)が必要
DaaS・手元のPCのリソースを消費しない
・VDIを手軽に利用できる
・リソースを変更できる
・ネットワーク環境によっては遅延が発生する
・サービス自体の影響を受ける
・仮想環境では動作しないアプリもある
必要
※サービス料金に含まれるものもある
VPS・手元のPCのリソースを消費しない
・スペックを求めなければ低コストで手軽に利用できる
・サーバーOSを操作する知識が必要
・サーバーOSでは動作しないアプリもある
一部必要
※WindowsServerの費用はサービス料金に含まれるが、接続する端末ごとにリモートデスクトップライセンスが必要
at+link リモートPCサービス・手元のPCのリソースを消費しない
・物理PCならではの高パフォーマンス
・仮想化のデメリットを受けない
・リソース変更の柔軟性は低い必要

おすすめはリモートPCサービス

at+linkのリモートPCサービスは物理PCをサービスとして利用できるため、コンピュータリソースの消費やパフォーマンス、仮想環境では動作しないアプリの問題などをすべて解決できます。

また、1台から利用できるためVDIやDaaS導入のハードルが高く感じていた企業でも手軽に導入できます。データはデータセンター内の物理PCに保存され、手元のPCには残らないためセキュリティ面でも安心です。現在のMac環境を変えずに、手軽で安全にWindowsアプリを利用することができます。

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まとめ

MacでWindowsアプリを使用するための方法について紹介しました。いくつかの方法がありますが、それぞれのメリット・デメリットを踏まえて自社の要件に合った方法を選択しましょう。at+linkのリモートPCサービスは物理PCのWindows環境をサービスとして利用できます。仮想環境の課題を解決し、高いパフォーマンスやセキュリティを実現できるため、選択肢の一つとして検討されてみてはいかがでしょうか。