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2023.10.30

RPAを導入するには? 種類やデメリット、VDIなどの選択肢を解説

RPAとは、「Robotic Process Automation」の略で、定型業務を自動化する技術のことです。業務効率化や作業精度の向上を目的として多くの企業で導入されています。
RPAにはいくつかの種類があり、それぞれメリット・デメリットが存在するため、導入する際には自社に合ったものを選定することが重要です。本記事では、RPAの種類と、RPAを導入する環境について解説します。自社へRPAの導入を検討されている場合はぜひ参考にしてください。

RPAとは

RPA(Robotic Process Automation)とは、人がPC上で行う定型的な作業をソフトウェアロボットによって自動化することです。データ入力やファイルの複製、システム管理など、PCのマウス操作やキーボード入力などの単純作業による事務処理をロボットが代行します。

RPAは、自動化したい業務のフローを分解し手順やルールを設定することで、それに従って自動的に作業を実行します。そのため得意な分野は手順が決まっている単純な定型業務です。また、反復処理も得意なため大量のデータ収集・分析などにも活用できます。

反対に、イレギュラーな事態に対応することはできません。あらかじめ定義されたルールに従うため、条件が変わるとエラーが発生してしまうからです。インターフェース(画面)のデザインが変わっただけでも、あらかじめ設定したルールが上手く実行できなくなってしまうこともあるため、柔軟性には乏しく変化に弱いといえます。

RPAのメリット

RPAを導入することで得られるメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。

生産性の向上

RPAを導入することにより定型業務を自動化できるため、業務を効率化して生産性を向上させることができます。誰にでもできる単純な作業はRPAに代行してもらい、従業員はよりコアな業務へ集中することが可能となります。

作業精度の向上

RPAは設定されたルールに従って常に同じ手順で正確に作業を実施するため、人が作業する場合と比較してミスやエラーを減らすことができます。また、品質を保ちながら長時間稼働させることも可能です。

コスト削減

RPAの導入によって作業工数を減らせるため、人材コストを削減できます。また人手不足はあらゆる業界で深刻な課題となっていますが、従業員の業務負荷を軽減できることで働き方改革にもつながるでしょう。従業員満足度が向上すれば離職率も減り、採用活動に必要なコストの削減も期待できます。

RPAの種類

RPAには、大きく分けて以下の3つの種類があります。

デスクトップ型

使用しているPCにRPAのソフトウェアをインストールして処理を実行させます。小さい業務範囲から自動化できるもっとも一般的な方式です。

メリットはPC一台から導入できるため現場レベルでスモールスタートしやすく、初期投資を抑えられることです。デスクトップ上で行う動作であれば、基本的にどんなものでも自動化することができます。特にデスクトップ環境でしか操作できない業務アプリケーションなどが多く存在する環境では強みがあります。

デメリットは全体的な管理には向かないため、担当者任せになってしまう傾向があるという点です。担当者が退職してしまった場合などに、管理できる人がいなくなってしまい「野良ロボット」が発生してしまう恐れがあります。

またRPAをインストールしたPCでロボットが動作している間はユーザが操作できないため、専用端末を用意する必要があります。

サーバー型

自社で用意したサーバー上にRPA環境を構築する方式です。

メリットはサーバー上で複数のロボットを一元的に管理できることです。一元管理できるためデスクトップ型の弱みであった「野良ロボット化」を防ぎ、RPAの利用効率を最大化させることが可能なため大規模環境での導入も実現できます。また自社サーバー内で運用するため、高いセキュリティレベルを維持できることも強みです。

デメリットはサーバー上にRPA環境を構築するための専門的な知識や技術、工数を必要とすることです。また、サーバーを用意する必要があるため初期費用が高額になりやすいことも挙げられます。

クラウド型

ベンダーが提供するクラウド環境のRPAを利用して処理を行う方式です。

メリットは自社サーバーを用意したりソフトウェアをインストールしたりする必要がなく、導入のハードルが低いことです。契約をすれば最短で当日から利用できることも多く、スムーズに導入できます。基本的にWebブラウザ上で作業するため、端末の環境に依存することがなく複数の端末で動作させることも可能です。

デメリットはインターネットを介するサービスのため、インターネットに接続できない環境では利用できないことです。また基本的に自動化できるのはブラウザを使用した作業に限られるため、デスクトップでしかできない作業には対応できません。

RPAの導入におすすめの環境

前章で解説したRPAの種類の中で、もっとも一般的なものはデスクトップ型ですが、ロボットの作業中はユーザーが操作できないため専用端末が必要となります。しかし複数のロボットを稼働させたい場合には、複数のPCを管理する煩雑さや場所の確保などが課題となります。

そこで、一つの選択肢となるのがVDI(Virtual Desktop Infrastructure)です。

VDIとは

VDI(Virtual Desktop Infrastructure)とは、「仮想デスクトップ基盤」と訳され、ユーザーが使うデスクトップ環境をサーバー上で一元管理する仕組みのことです。

通常のPCはその端末内にOSやアプリケーション、データが保存されますが、VDIはすべてサーバー上に保存し実行します。そのためRPA専用端末をVDIで用意することで、物理的な専用端末は不要になります。

また、DaaS(Desktop as a Service)を利用すれば仮想デスクトップ環境の追加や廃止も柔軟に行えるメリットも大きいです。

RPA環境におすすめのリモートPCサービス

VDI・DaaSにもさまざまな種類がありますが、RPA環境に最適なVDI環境といえるのが、at+linkのリモートPCサービスです。

リモートPCサービスは、高パフォーマンスで安定した物理PCを1ヶ月・1台からサービスとして利用できます。データセンター内に設置された物理PCへ遠隔からセキュアにアクセスできます。

自社内での場所の確保や構築などが不要で、RPA専用端末を手軽にサービスとして利用することが可能です。社内ネットワークおよび社内システムとの連携も容易なため、RPAを稼働させる環境として最適といえます。

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まとめ

RPAは定型作業を自動化する技術であり、導入することで生産性や作業品質の向上、コスト削減など企業にとって大きなメリットがあります。RPAには複数の種類があり、一般的なものはデスクトップ型ですが、専用端末の用意がネックになることがあります。

この課題の解決策となるのが、リモートPCサービスです。高パフォーマンスな物理PCをサービスとして利用することで、複数のPCを自社で管理する手間や場所の確保が不要になります。ぜひRPAを導入する環境の選択肢として、リモートPCサービスを検討されてみてはいかがでしょうか。